2019年07月06日

四季の星空観測会第2回目


中部小学跡地にて中部小校区ふれあい広場協議会主催の四季の星空観測会を
7月6日19時より行いました。本年度2回目の観測会は梅雨の最中とあって
朝からどん曇りの悩ましい日でしたが、昼からは嘘のように晴れ間が広がり
夜には絶好の観測日となりました。夕方7時の明るい空の淡い三日月を見る
ことから始まります。少し暗くなり木星が出てきますと木星とガリレオ衛星を
見せました。その後はお決まりのように低空の土星を見てもらいました。

  終盤は春の星座と夏の大三角、北斗七星と北極星の探し方など中心に例会で
話題になっていた「ファインダーLEDライト」を使って説明しました。参加者は
13名くらいで人口の少ないところなので仕方がないのですが、小中学生家族に
固定化した感じです。中部小校区の皆さんが帰ってからは天文協会のI田さんと
土星・木星を拡大してMeade178ED APOとTOA130の見比べを行いました。

 TOA130にはタカハシのアイピースTOE3.3mmを装着。回折限界の文字通りの
限界に迫る設計4群6枚構成で球面収差、色収差、像面湾曲、非点収差、
歪曲収差、倍率色収差などの諸収差が極小になるように造られているという。
300倍なので、この日の安定度抜群だった気流では余裕の適正倍率。いつもながら、
TOA130用に特化して造られたというだけあって優等生的な非の打ちどころ無い
かっちりとした像でした。

 対するMeade178ED APOにはI田さんが双眼望遠鏡用に持ってきてたドイツ製
光学系の国際光器販売モーフィアス4.5mmです。ふれこみでは「3枚ランタン系の
レアアースガラスを贅沢に使用、3枚ものEDレンズを惜しみなく使用性能を第一に
考えた同社が自信とプライドをもっておすすめするハイエンドユース」の
アイピースです。さらには「十分なアイレリーフと76°の広視野が織りなす、
星々のきらめきが眩しい、至高の尖鋭像をご堪能ください」と書いてある。
ちょっと大げさな謳い文句はまったく嘘ではなかった。今まで見たことのない
目からうろこの像でした。大赤斑はまだ出てないが重厚な見ごたえのあるうねうね
とした縞模様、梅雨の合間に挟まれた気流の無風地帯が見せる奇跡的な木星とはいえ
モーフィアスというアイピースはTOA130で見てもTOE3.3mmを凌駕していました。
テレビュー3倍バーローを付け4.5mmで見てもタカハシのアイピースを上回り
モーフィアスの圧勝といったところでした。Meade178ED APOのほうが口径差で
上回る分解像度が高く良く見えた気がします。アポ屈折と惑星特化アイピースとの
頂上決戦的な惑星観測を堪能することが出来た素晴らしい観測日となりました。