2019年04月12日

西予市宇和町明間仮設住宅観望会


私の実家のある地区の仮設住宅での開催でした。
ホームグラウンド(?)だけあって、公民館の職員さんが
手厚くサポートして頂き、集落の約250戸へのチラシ配布、
当日昼間の地区内放送まで行って頂きました。今シーズ
ン一番の大盛況で、50名以上の方々に参加いただけました。
メインディッシュは、上弦の月の観望とスマホ撮影。
今回のために調達した新兵器(スマホ固定アダプタ)の
おかげで、たくさんの方々にスマホでの月面撮影も楽しんで
頂きました。
天文薄明終了後、話題のM87(ブラックホール撮影に
成功した天体)の観察にも挑戦して頂きましたが、
月明かり以上に周囲のLED照明が眩しい中、望遠鏡を
覗くのに慣れてない方々にとっては、かなり難易度が
高かった様子。ちょっと無謀な挑戦になってしまった
のかも・・・。それでも、「世紀の大発見の現場は、
とてつもなく遠い所にある、この地味〜な光芒の真ん中に
現実として存在している。」という事だけは、なんとなく
体感して頂けたかな・・・と自分に言い聞かせてます。

今後の取り組みと課題
7月下旬から8月上旬で、各被災地での夏季観望会を
計画中で、既に協議を始めている地区もあります。
引き続き、各市の社協や公民館と連携しての準備と
なります。ただ上述のとおり、地区によっては連携
すべき組織が機能不全気味のため、本来しなくとも
良い苦労が続いてしまう実情もあります。
(社協の問題については、ネットなどでも散見され
ますね。)イベント保険の申請には社協への登録が
必須ですし、仮設住宅内では勝手にポスター掲示
もできないので、否応無しのお付き合いになるのが
実情です。)実は今回の会場のうちの一か所では
仮設住宅内のポスター掲示を完全にお任せしていた
のですが、前日になって掲示されてない事が発覚。
「てっきりH頭さんが貼ってもらっていたのかと。」
「私が貼っても大丈夫だったんですか?」
「あっ・・・ダメです。」というような、とても
素敵な会話が繰り広げられます・・・。ナイター
照明の件も含め、いろいろな小さな事件のひとつに
過ぎませんが。^^;)
また、「謝礼は絶対に出ませんが本当に良いですか?」
と念押しされる事も・・・。地方では、まだまだ
ボランティア(特にイベント系)というものが定着
して無いようで”どんな魂胆があるんだろう”と
いう感じで、痛くもない腹を探られる展開にも辛抱が
必要なようです。それでも、前述のように、主体的に
関わって頂ける職員さんがいらっしゃる事もまた
事実で、皮肉なことではありますが、この災害が
なければ知り合えなかった大切なご縁もたくさん
ありました。
やや、一人相撲のような状況はしばらく続きそう
ですが、OAA愛媛支部や大分天文協会の方々のご支援も
頂きながら、この南予の地で「星を眺める」という
イベントを定着させていければ、そして避難を余儀
なくされている方々に少しでもホッとする時間を
ご提供できれば、と考えています。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします!

By H頭