2018年12月15日

久住高原・星空の巡り



「2018.12.15 久住高原・星空の巡り」に夫婦で講師として参加しました。
毎月第三土曜日にくじゅう花公園で開催される星空観望会に11月に引き続き、
講師として参加してきました。星友のお二人(K池さん・Y師寺さん)が
望遠鏡を使って観望会をされ、Y本夫婦が解説を担当しました。
ふたご座流星群極大日の翌日です、花公園自体は11月で冬季休園に入って
ますが冬の奇麗な星空をお見せしたいと、特別に園内で開催されました。
心配された天気も、快星(かいせい)の素晴らしい星天となり、今回も無事
開催されました!


17:00 設営準備開始
 K池・Y師寺氏は、何時もの様にビクセン20p2台と 8pくらいの計3台を
 組み立て準備をされました。
 
18:00〜随時天体観望開始
 冬季に入り、暗くなるのが早いので美しい久住の夕焼け、マジックアワー
 の時間から観望会スタートです! 夕焼けの中に阿蘇山の噴煙が、いつも
 より多いことに気が付きました、また大きな噴火にならないこと願ってます。
 今夜は半月ですから、夕刻の南天高くに月が見えますので、真っ暗な星空と
 言うわけにはいきません。それでも久住の暗く澄んだ空では多くの星々が
 見えます、空の綺麗さ街灯などの少なさの環境のおかげです・(笑)
 無論、まずは月の観測、そしてそのすぐ近くにある夏に比べると小さくなった
 火星も見てもらいました。今夕は18:20過ぎにISS(国際宇宙ステーション)
 の通過が見れました。レーザーで北西の空を照らし、「このあたりに小さな
 星が見え始めるはずです、その時の距離は2000キロ以上です」と話していると、
 「あっ、見えた!星が動いてる」と目の良い方が発見したようです。その小さな
 星のような光は次第に明るく光度を増して、南西方向に来た時には距離も800
 キロくらいになってます。「あれに、人が乗ってるんですか?」
 「無論乗ってますよ、日本人も何人も乗ってましたよ!」「すごいな!」
 「速いな!!!!」・・・など等歓声が上がってました。

19:00〜
 Y本担当の「星のお話」講座開始です。寒い中、屋根付きとは言え屋外での
 お話ですから参加の皆さんは寒いですから、主催者側の皆さんが周囲に
 風よけのシートを張ったり、大型ストーブを置いたり温かい飲み物・食べ物
 を用意したり、毛布などを貸し出したり、とても頑張って準備されていま
 した、素晴らしいです。(今回も、無茶苦茶具が多く美味しい豚汁に大感激!
 さらに、さつまいものポタージュの甘く美味しいのにも大感動しました!
 久住の星を見ながら温かい食べ物なんて何だが出るくらいうれしいです)
 気温は終わるころには0度に近づいていましたが幸い、風がほとんどなくとて
 も助かりました。
  講座開始前からスクリーンには、久住の各地で撮影した、星座・星景・
 星雲星団などをスライドショーで投影していました。講座の最初は、同じく
 久住で撮影した、三日月が沈んでいく動画と、久住山の上の北極星を中心と
 した日周運動の動画の紹介をしました。
  続いて、お土産用に作った12・1月の星空案内資料の説明を行い、太陽系の
 大きさ、星の距離、流星、日食、星の最後について等などをお話させて
 いただきました。
  続いて、直近の天文ニュースとして
 ・ウィルタネン彗星の紹介
 ・ふたご座流星群の観測紹介
 などをいたしました。
  遠くは佐賀県や福岡県からも来られた方もいて中には昨夜、ふたご座流星群
 を見に花公園にきて今夜もまた来ました・・・と言う熱心方もいました!
 また、女の子の4姉妹はとにかく元気ですし星が大好きで、よく知ってます。
 講座の終了後も、H美さんをつかまえて、いろいろな星座神話について盛り
 上がっていました。
 
19:40〜 星空ガイド・観測会継続中!!!
 星空講座の終了後は、自由観望会となり再度望遠鏡での観望など、自由に
 過ごしていただきましたが、寒さが厳しくなってきたためかストーブなどで
 暖をとる方が多かったようです。中には熱心な方もいて、「先ほど話のあった
 彗星は見えるんですか?」見えますが、公園内の明かりが少し邪魔ですから
 場所を30m程移動し、そこに10p対空双眼望遠鏡をセットしご案内しました。
 「中央にぼんやりしなうすい雲のように見えますよ」「あっ!!見えた!!
 これが彗星なんですか!」叫び声を聞きつけ、何人も集まってきて彗星や
 昴を見て感嘆の声を上げてくれました。
 「会場の明かり位でも大きな影響があるんですね」
 「そーなんですよ、本当は真っ暗が良いんですけど安全上出来ないんですよ」
 「それでも町よりはるかに良く見えますね、久住ってすごいですね!」
 嬉しいコメントを頂きました!
  一人の方から「写真の撮り方教えてもらえませんか?」とリクエスト、
 お一人で星の写真が撮りたくて参加されたようです。
  カメラを見るとひと揃え必要なものは用意されてますから事前に調べて
 きたようなので、ピント露出などのポイントをお教えしましたら
 「あっ!写った!写りました!」ととても喜んでいました。
 良かったですね・・・わたしもとても嬉しいです!
 また一人、星に引き込まれる人が増えてくれたかも!(笑)

 この後、主催者側のイベントで、願いを書いた風船(環境に配慮して
 早期に土に還る素材で出来ているそうです)を飛ばしたりして、その後、
 会場のすべての照明を消し、月明かり以外の明かりが無い状態にして
 星空・星座の生解説をいました。その途中に、ふたご座流星群の残党が
 飛び、記録用として放置撮影していたカメラに解説中の私とその流星が
 写りました!(流星と自分のツーショットは初めてです、宝物にします)