2018年10月14日

青少年のための科学の祭典大分大会2018



津久見市の津久見市民会館で恒例の科学の祭典が有り、大分天文協会も恒例の「太陽の
黒点観測」で出展しました。M野さん、O田さん親子、Y野夫婦、A部さん、Y本の7名
で参加協力しました、お疲れ様でした。詳細は、青少年科学館を作る会のMM203で配信
していますので全体の開催写真などはそちらをご覧ください。

太陽の黒点は、ここ数年減少していて本日も、小さな小さな黒点が一つだけ見えただけ
でした。(観測対象変えないといけないかな??)太陽観測は、M野氏の改良型太陽投影
BOXとY本のPSTの2台でした。M野氏の改良型と言うのは、昨年の大在大会の時、
投影BOXに子供が頭を突っ込むというヒヤリとしたことがありましたので、そのような
ことが起こりにくいようにさらに改造されていました、ご苦労さまです。また、投影望遠
鏡も2台から1台に減らして、さらにY野さんA部さんも参加していただき解説・監視
スタッフを増やして安全に配慮しました。PSTも黒点もプロミネンスも見えず活躍の
場がなかったですが、O田氏が太陽に近い超細月型の金星を15センチ屈折で導入し青空に
透き通るような白い細い金星を見てもらうことができました。O田さんナイスでした!

太陽観測の横では、天体写真を並べY野夫人をはじめスタッフが解説を行いました。

快晴の午前中でしたが、午後から薄雲が時間とともに増えだし金星の観測は困難になって
きました。さらに雲が増え太陽の観測も難しくなってきましたので、海辺の会場から見え
る対岸の島に止まっている鳥の群れ(野鳥のエキスパートのY野氏によると、ダイサギ・
チュウサギ・アオサギ)を望遠鏡で見てもらいました!(笑)望遠鏡の有効活用ですね!
  
by 事務局


 恐竜や生き物と同じように宇宙への興味は子どもたちをわくわくさせる分野だと思
います。科学館が近くにあればわくわくした興味も大きな関心へと脱皮することがあ
るでしょう。学校の理科の授業ではなかなか達成出来ない感動は体験を通じてしか味
わえないと思います。科学の祭典で、各地に望遠鏡を持っていき、普段見たことのな
い天体を青少年に観測体験させることは天文趣味を小さな頃から持ち続けてきた私に
とって、同じ楽しみ・感動を体験してもらいたいという思いで続けています。ある意
味、天文という種を子どもたちに植え付け、いつか育っていくことを期待しながら自
己満足的に活動を続けてきました。今年もその日がやってきました・・・

 午前中は天気にも恵まれ活気にみなぎるブースであったと思います。すきあらば望
遠鏡を覗こうとするやんちゃキッズの想定外な行動に対策を練って臨みました。
まず、文字と絵で太陽を直視することへの注意書きをあちこちに貼りつけました。文
字はインパクトが無くあまり効果はありませんが、PL法と同じく不作為を問われる
ことの回避になるので自己弁護の最低限の対策かと・・・。
アイピースには直視防止用ガードを取り付けました。これはかなり効果的な対策と思
います。最悪の事態に至ってもこのラッパ状の防護ガードで難を逃れる効果があると
考えます・・・。
説明の前に一言「望遠鏡で太陽を覗くことは危ないので覗かないように」と声掛けを
しました。念には念を入れようと思ったからです・・・。
なるべく複数の人員で望遠鏡のそばから離れないようしました。人員を増やすことは
皆で複数の目で注意を払い万全を期すよう心掛けました。

 太陽観測以外でも、大きな機材を使っての観察ではウエイトが落ちたり三脚クラン
プが緩んで機材が倒れたり、危険は色んな所に潜んでいるとも言えます。どんな観望
会でも安全安心を心掛けお客さんに怪我が起きないよう心掛けていかねばと思ってい
ます。常日頃からの機材のメンテナンスをすることは、その意味でとても重要なこと
と思いを強くしてます。一人で撮影したのちにネジが緩んで三脚が倒れた経験がある
のでなおさらです。

 さて、黒点はここ半年くらい静穏すぎる状態が続いていますし、減少傾向は今後も
しばらく続くでしょう。祭典ブースは黒点中心から昼間でも星が見えます「昼間の星」
コーナーも併設したらと思いました。金星や明るい恒星を大口径の望遠鏡で見せ太陽が
いかに明るくて星の明かりをさえぎっているかを知ってもらうのも良いかなと思いました。

 星とたんぽぽ
青いお空の底ふかく、海の小石のそのように、夜がくるまで沈んでる、昼のお星は眼
に見えぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子 みすゞ)

by M野