2018年08月12日

清和高原スターフェスタ


毎年恒例の清和高原スターフェスタが今年も開催され応援依頼を受け観測合宿
がてら10名で参加しました。今年は清和高原天文台開設25周年記念にあたり
記念式典などを含め3日間で企画され、大分天文協会は中日の12日(日)に観測
応援の依頼を受け計10名で駆けつけました。

大分から2時間以上、熊本からも1.5時間はかかる九州山地の真ん中の清和高原
天文台・・・遠いですが空の暗い開けた、とても素敵な施設です。25周年を
迎えたそうで、関係者の長年のご努力に敬服です。特に、熊本・大分地震で
望遠鏡などに被害を受けて大変だったと思います。今回は中日の12日の観測応援
として大分天文協会から10名もの精鋭(?)が駆けつけて、主に芝生観測広場
での一般観測の応援指導を行いました。遠くまで駆けつけてくれた会員の皆さん
お疲れ様でした。

17時くらいに全員集合して、ミーティングをして望遠鏡などのセッティングに
かかりました。メインスタッフの熊本との方々の他に、佐賀からはFBで素晴ら
しい観測画像を投稿されているK野さんが新鋭のハーモニック・ドライブの
赤道儀を持参されてましたので、大分の皆から囲まれて望遠鏡や撮影・画像処理
などの情報交換で盛り上がりました!!!

12日は月齢1.0のほぼ新月、更には大接近を過ぎたばかりの火星をはじめとした
4大惑星や、何よりも翌13日明け方にはペルセウス座流星群の極大です。
これでもかと観測には最適の日ですが、えてしてこのような日に限って天気が
崩れるジンクスが心配でしたが、今回はそのジンクスは山の彼方に飛んで行って
くれました!薄明の頃に広がって心配された雲も、暗くなるにつれ晴れ渡って、
雲と見間違うばかりの天の川が濃く見えました。大事な透明度も珍しく良く、
遠くの熊本市の光害もあまり気にならないくらいで、これまで来た清和では
最高でした。

明るいうちからなし崩し的に観測スタートとなり、宵の明星金星・太陽系最大の
惑星の木星・輪のある人気者の土星・そして、今年の夏の主役の火星などを
ずらっと並んだ多くの望遠鏡で観測してもらいました。その間に天文台の50p
望遠鏡での観察もスタートしたようで大きな観測室からも歓喜の声が聞こえて
きます。12日は多種のイベントは無く、天体観測に絞ってましたから記念式典の
あった前日ほどは来場者は多くはないだろうと言う予想は外れ、多くの方々が
次から次に押し寄せました。結果的には有料入場者は前日を越えたそうで驚き
です!惑星を見終わった方には、星雲・星団・二重星なども見てもらったり
各望遠鏡の周りでは解説係の会員が、熱心な来場者からの質問に答えたりして
いました。

暗くなってからは、ペルセウス座流星群の観測も始まり皆さん各自用意した
シートなどを芝生に敷いて寝っ転がって流星観測がはじまりました。
多少雲も有るものの、空も暗く絶好のコンディションです。
時間が進むとともに・・・
「あっ!!見えた!!!」「凄い!・わー!・きゃーーー!」
「えーーー?どっちに?見えなかった!!!!」
等々の悲喜こもごもの絶叫が清和高原の山に響き渡りました!
たまに、−4等級の大火球も流れ今年のぺルセは活発なようです!
予定では22時くらいまでの観察会でしたがあまりの天気の良さと、観測対象の
多さ、熱心な来場者などで、23時近くまで行われたようです。

その後は、協会員各自は、50p望遠鏡で観望したり21P彗星を撮影したり、
星野撮影、ぺルセ群観測などを朝方まで満喫できたようでした。多くの
ぺルセ群流星が見えましたから今年はとても良かったですね!!
(皆さん、報告もよろしく!)

途中、ロッジで熊本・大分・佐賀の親睦懇親会も開催されとても和気あい
あいとした楽しい雰囲気は素敵ですね!!明け方近くになり雲が増えて
きましたが、おおむね天候にも恵まれ事故も無く大成功の観測会となり
ました。関係者の皆さん、お疲れ様でした!!!!

By Y本