2018年08月11日

四季の星空観測


 大分市野津原旧野津原中部小学校にて四季の星空観測会第3回めが行われました。
晴れでしたら新月の暗い星空を堪能出来た筈ですが、残念なことに台風14号の影響で
雨を避けて校舎玄関でのパソコン上映会のみで終わりました。

 時折、青空が一部分あり悩ましい空模様でしたので、望遠鏡はすぐに屋内に移せる
校舎近くに設置して、パソコンとプロロジェクターも準備するという今はやりの
二刀流で構えて時を待っていました。望遠鏡で見れたのはわずかに雲間からのぞいた
金星のみで児童が集まってきた頃にはざぁざぁと雨が降り出す始末。望遠鏡に
ビニールをかぶせ急遽の撤収を迫られました。

 大分合同の方は中部小校区の取り組みと星空観測で子どもたちを地元に引き付け
ながら地域おこしを考えている取り組みを取材していました。天文協会の活動の事や
今後の星空観測を通して理科に興味を持ってもらいたいこと、多面的な視野で地球
環境を見つめてくれるよう星空説明を続けていきたいことなど話しました。
どうも曇り空が晴れないばかりか雨足が強くなってきたので次回また来たいという
話を残して退席しました。次回晴れたらまた取材に来てくれると思います。

 雨に濡れないよう6畳ほどもない玄関スペースに児童生徒を集め、
前回やった国立天文台ソフトMitakaのおさらい説明をパワーポイントを使って行い
天文協会員の惑星画像を差しはさんで見せながら、今まで撮りためた天体写真などを
見てもらいました。最後に実際に本日晴れていたら見えたであろう火星・木星・土星
動画を見せておしまいとしました。火星は8月10日に豊後高田で撮影した最新のものを
使い、土星や木星は7月に撮影した自前の中での最良のものを使いましたが、強拡大で
粒子の粗さが目立ち眼視で見るような画像で無かったのが心残りです。

 今回は新月でもあり、晴れを強く期待していたこともあり、雨が降った時の対策が
文字通りのバタバタになり、見に来た方にも中途半端な感じにさせたような申し訳
ない気がしています。施設の中は冷房が付いてなく暑苦しいので入れず、さりとて
玄関から一歩出れば雨でずぶぬれになるという窮屈な中でのパソコン上映だったので
1時間もたたないうちに打ち切りとしました。機材の積み下ろしのきつさと星空を
見せることの出来なかった徒労感で疲れがどっと出ました。台風と厚い雲に翻弄された
トホホの一日となりました。

 帰って思ったことですが、星空観望会は雲が出て見れないときにどんなレクチュアを
するかがいつも課題となります。二刀流はやはり難しくいつもうまくいくとは限りません。
今回、雨が降った時バージョンをもっと充実させる必要を感じさせた第3回となりました。
親子合わせて年齢層幅広い20人ばかしの参加者だったと思います。タイムラプスを使った
動画などを見せながら大人の視点での「星空模様」を見せたのですが子どもたちの目に
どう映ったのか考えてしまいました。星が線になって伸びていく動画を見せてどんな
教育的意味があったのとか・・・動画の選択にもっと時間を割くべきだったと反省する
ことしきりでした。

By M野