
のつはる少年自然の家「星空散歩」が「カノープス(南極老人星)を見よう」と
言う副題で開催されました。参加者16名でした。厳寒の頃ですが40数名の参加申し
込みがあるそうで楽しみにしていましたが、当日の天候が曇天から雨または雪の
模様となりキャンセルが多かったようで残念でしたが、反面、そんな天候の中でも
16名の親子が山の中まで参加してくれたのには驚きました!
結果的には雲に阻まれカノープスは見れませんでしたが、奇跡的に短時間晴れて
くれて冬の星座の観察は出来ました。また、凄い天文少年にも出会え(最後の方に
書いてます)とても楽しかったです。
・17:30〜18:30 準備
惑星(K端氏・O田氏 協力)・彗星・星座・星雲などのミニミニ天体
写真展を設営
PP(パワーポイント)設営
その他曇天時対策の以下のオリジナル用品準備設営
・惑星の距離を感じよう。
・月の満ち欠けを体感しよう。
・星座は回るor地球が回る。
・月と地球の距離を感じよう。
・オリオンはさそりから逃げてるの?
・隕石に触ろう。
・18:30 開会式あいさつなど
・18:45〜19:25 天文講座(1)
今回のメインテーマは「カノープスを見よう」ですので
まずは事前に少しお勉強を!
カノープスの明るさや距離の説明
(宇宙の広さや光速についても解説)
りゅうこつ座についてアルゴ船座からの成り立ちの説明
見れたら長生きするというカノープスの伝説のお話
カノープスの見方・探し方
大分での高度・北限は?
カノープスの画像・動画の紹介
(事前に自然家近くで撮影した画像とタイムラプス動画を紹介いたしました)
冬の星座の説明
冬の大三角・ダイヤモンドなどの説明
・19:30〜20:00 天文講座(2)
天気が良ければカノープスを見に屋上に上がるのですが、曇天・霧が晴れない
ので、職員の方に見張りをしてもらいながらその間、第2部を行いました。
何をお話ししようかなーーー?と悩みましたがカノープスのタイムラプス動画
が受けましたので、これまで撮り貯めたタイムラプス動画を紹介しながら
それぞれのテーマの天文現象などを解説しました。
拙い解説より動きのあるものの方が面白いからね!・(笑)
「基本固定撮影の星空の動きのタイムラプス動画の撮影は、カメラと三脚が
有ったらできますよ、カメラそんなに高いものでなくても良いですよ!」
と、実際の機材で紹介いたしました、関心を持った親御さんもいましたから
是非やってみてくださいと!!!!
・20:00〜20:30 星座観察・望遠鏡見学
動画を見ていたら、職員の方から連絡が!「天頂付近から晴れてきました、
星が見えます!」皆さんで防寒着を着込み駆け足で駐車場に出て見ると
濃い霧も無くなり、冬のダイヤモンドをはじめ綺麗な星々が見えてるじゃ
無いですか!!!\(^o^)/ 目が慣れるのも待てず、早々に冬の星座などの
解説開始。直前まで星座解説をしてましたからタイミングも良かったです。
冬の星座・大三角の3つの1等星・ダイヤモンドの6つの1等星を説明していく
うちに、次から次に雲が湧き流れてきて隠していきます。
「次はここにシリウスが・・・」と話していたら隠れたり
「それでは先にプロキオンを・・」と話していたらシリウスが見えたり、
とかの、バタバタではありましたが何とか、冬の星座に関する紹介が出来
ました。その後急速に雲が増えてきたのでぎりぎりセーフ!!!!
屋内にもどり、天体観測ドームに上がって望遠鏡の見学・紹介と雲間から
すばるを望遠鏡で覗いてもらったようです。
・20:30〜21:00
多目的室に戻り、職員の方が星座早見盤と自然の家で撮影したカノープスの
写真をプレゼントされました。会場の後ろに掲示したミニミニ天体写真展は
随時見学してもらい、皆さんの質問などを受けて歓談いたしました。
5歳の天文少年君が居て、「これが流星の放射点ですか?」との質問に驚き、
「きみこの漢字読めるの?」お母様が「この子、佐賀の宇宙科学館に連れて
行ったらハマってしまい、宇宙に関する事なら覚えてしまうんですよ、将来は
宇宙飛行士に成りたいんだそうです」と、嬉しそうに教えてくれました。
科学館のない大分県、わざわざ他県までに行かなければこのような体験が
出来ないなんて何て不幸でしょうか!!!
短い時間でしたが、この子とは「銀河系中心のブラックホール」の話で盛り
上がりました…念のため、5歳ですよ!!!(笑)
このような内容で進めた今回の天文教室でした。次回も呼ばれれば頑張りたい
ですが、晴れてくれることを願うばかりです。
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