2017年08月12日

ペルセ観測会


主な内容:
 しばらく天文活動から遠ざかっていました。無気力状態を脱するため少し
ずつ元気を出そうと思っています。最近、状況打開にということもあって
念願の屈折を揃えました。ペルセ観測もあったのですが、昨日の香りの森
出勤はアポ屈折の見え具合を確かめることが主目的でもありました。

 勤務地に到着すると、すでにY本会長(ご夫婦)が出勤されていました。
25センチのドブソニアンで沈む直前の木星を見せてもらい、観測好機の
土星とM13と目を慣らしていきました。その後、ポラリエの台の上で
ポラリエは動かさず固定でタイマー4秒撮影で夏の銀河とペルセ流星撮影の
セットをします。

 ED178というミードの大筒を昨年の清和で初めて見てからミードED
願望が沸々と生まれてました。何故かミードEDは車の中に巨体を載せて
いました。普段、車の乗せたこともないアトラクスもあり、今回のセッティ
ングはもう二度としたくないほどの大仕事になっていました。いつまでこう
いうおバカな力仕事が続くか分かりません。もうこれっきりかもしれませんが
頑張って香りの森まで運び設定を試みました。

 ミードのED178とい屈折は口径が17.8cmで焦点距離は1600
mmあります。重さは20kgほどですからアトラクスの搭載重量22kg
になんとか載せられます。アマチュアが所有できるほぼ最大口径の望遠鏡と
思います。これ以上は重すぎて架台に一人では載せられません。余談はさて
おき、アイピースも最近手に入れたTOE3.3mmとTMB6mm5mmと
バーダーズームアイピース8mm〜24mmを使ってみました。ミードで
もっとも良く見えたのはTMB 6mmの惑星アイピースでした。倍率は
266倍になりますので適正倍率内に入ります。タカハシの惑星専用アイ
ピースTOE3.3mmはやや過剰気味に感じました。Y本会長所有のビクセン
製高級惑星アイピースHR2.4mmのほうがなじんで見えました。
ED178での倍率はHRのほうは666倍にもなってました。でも破綻は
なく見えていましたのですごいことです。

 アトラクスとミードのバランスは釣り合っていましたが、アトラクスの三脚
を伸ばすと自分の身長ではED176を載せられなくなるので最短の状態で
載せました。短足胴長という見るからに不格好な感じですので天頂付近を見る
には地面に這いつくばらないといけません。主目的は惑星観測でしたので西空
に沈む土星を見るにはちょうど良かったです。

 ミードED178とTOA130とを見比べるために両方を並べて土星を
見ることにしました。TOA130にはタカハシ推奨の接眼レンズTOE
3.3mmを付けて土星を覗くと、濃い色のしっかりのった土星がそこに
浮かんでいました。倍率は303倍です。この望遠鏡のために造られたアイ
ピースとも書かれていました。さすがにタカハシコンビです。ミードEDより
もやや格上という感じの見え具合でタッグを組んでいます。これならと思い
ビクセンのHR2.4mmにアイピースを付け替えるとミードの時と違って、
あまり良く見えません。タカハシの望遠鏡にはタカハシの接眼レンズが相性が
良いみたいです。企業戦略とはいえ、よく計算して造られているものです。
ちょっとした頂上対決をサイドバイサイドで見比べました。土星の見え具合の
軍配はTOA130でしたが、木星ではどうなるのでしょうか。今回は模様の
比較的少ない土星でしたのでこういう結果になりましたが、複雑な模様の木星
となるとより解像度が求められますので口径の大きなほうが有利になるのでは
と思いますがどうなることやらです。昨年もペルセ観測を家族で楽しんでた
K斐さん家族が来たので彼女たちにも土星と月を見てもらいました。おすそ分け
にコーヒをいただきました。しばらくは流星が流れると香りの森のあちこち
から歓声が上がり声でもって流星の大きさが分かるという感じでした。

 もうひとつ高感度を謳うSONYのα7シリーズでセットしていた星野画像
ですが、円周魚眼でペルセウス流星群を撮っていたら偶然にも北から東の低空
にかけて火球が飛んでいるのが撮影できました。

 最高ISO感度25600は使いませんでしたが、ISO12800で
どこまで星が写るか試してみました。シグママウントアダプター使用シグマ
DG24mmf1.8→f2.8の4秒撮影です。けっこう銀河が写ります。
月が出ていなかったらもう少し良い画像になったと思います。画像が荒れてる
ので22枚をDSSスタックしています。

M野
  





(by 事務局)