2017年07月09日

関崎海星館星のソムリエ講座


主な内容:
2017.07.09.関崎海星館で、大分県内初の
『星空案内人(星のソムリエ)養成講座』の第二回目が
「望遠鏡のしくみ」と言う科目で開催されました。
今回の講師依頼が海星館の西山台長(天文協会会員)
から大分天文協会に来まして、Y本Fが担当いたしました。

星のソムリエ制度は有名ですから概略は知っていましたが今まで大分県内で
開催されたことは無く、近くでは福岡県の星野村で行われています。
講師依頼が来た時、「えっ?ソムリエの認定資格もってませんよ!」
と聞きましたら、講師は資格を持っなくても良いそうです。
ちょっと・・・??マークが頭の中に浮かびましたが、少しでも星空の美しさを
伝える事の出来る人が増えることは良い事ですので微力ながら協力する事となりました。

私の担当は「望遠鏡のしくみ」!
望遠鏡の歴史・望遠鏡の構造や種類など理論的なことです。長く天文活動を
行ってきたとは言え、きちんと専門的に学んだ訳ではありませんから、
果たして講師などできるのか?大変不安ではありましたが、教科書である
「星空案内人になろう!」に従って講座を行えば良いという言葉をいただきました。
また、全国共通の講座でありますから、同レベルの内容を保つため最低限
伝えて欲しい内容は決められてますが、それは全体の7割の時間を使って
講義してもらい、残りの3割は講師独自の工夫で自由にやってほしいそうです。

2週間ほど前から準備をはじめ、教科書の本を何度も読み返し伝えたいことを
まとめてみました。 また、講座で使うPP(パワーポイント)のスライドを
お借りできたのでそのプレゼンもすべて確認してみました。
ベースに成るPPをお借りできたのは大変助かりましたが確認していくと、
もう少し伝えたいことや、説明のための画像が欲しいな・・・などなど欲が
出てきて最終的にはほとんどのスライドに手を加え、枚数も1.5倍位に
増えてしましました(汗)
こうなると、時間配分が心配ですから、何度も繰り返して練習してタイム
スケジュールを作りました。おそらく、教職経験のある方などは苦にならない
でしょうが経験のない私にとってはとても心配な時間配分です(笑)

スライドばかりでは面白くないでしょうからK端副会長から、凹面鏡の反射鏡と
凸レンズの対物レンズを借りて、海星館の小型望遠鏡を何台も持って来て
いただき本物をお見せしながら講座を行いました。

最後の方に10分だけ時間をいただき大分天文協会の活動を紹介したり、
科学館の無い大分の現状、科学館を作ろうという運動の報告なども行いました。
星空案内人・・・資格こそありませんが大分天文協会の会員の皆も、
同じように星の美しさと不思議さを観望会などでお伝えしてますよね!!!!

また、星のソムリエを目指す皆さんに送る言葉として「天文楽」と言う
言葉をお知らせしました。この言葉は、大分天文協会の皆さんはよくご存じと
思います。昨年おしくも急逝した、故・船田工名誉会長の座右の銘ともいえる
お言葉でした!
「天文学」の学を「楽」と置き換え「てんもんらく」と書いて
「てんもんがく」と読みます。
「天文は深く面白い学問ですが、楽しく学んで、天文を楽しんでほしい」
「星の美しさ・不思議さを伝える人は、まず伝える人自身が星を好きになり、
楽しんで欲しい。伝える人が楽しんでいればその楽しさは人に伝わるものです」
・・・正確ではありませんが、名誉会長は何時もこのようにおっしゃってました。
天文以外のどの分野の案内人さんにも共通する事だと思います。
誰かに何かを伝えるためには、伝える人自体が、伝える分野を楽しんで
る事が大事だと思います。

縁あって、星のソムリエを目指す皆さんには、技術・知識以外に
そう言ったことも知って欲しいですね!!!

次回は、「宇宙はどんな世界」と言う科目で
講師は大分天文協会顧問(大分大学教授)のN野誠先生です!


(by 事務局)