2014年08月07日

夏休みコンパルKIDS体験隊


主な内容:
8/7に、コンパルホール恒例の
夏休みコンパルKIDS体験隊:
「夏休みほしぞら観測会。望遠鏡キットを組み立てて月を観よう!」
が開催されました。
事務局Fの2人が担当致しました。

台風11号の動きが気になっていましたが
速度が遅くなったので、何とか開催でき
嬉しかったです。

恒例の天文教室ですが、最近は観測もさることながら、
工作・実験と言った形になる体験を求められます。
そのこと自体はよい事ですが、なんとなく
「お土産」がある企画を求められているような
気がします。 参加の子どもたちが年々低年齢化
していることも有るのでしょうか?

本当はもっと突っ込んだ天文学のお話をしたい
のですが、小学校1〜3年生が主体ではなかなか・・・・

前回は3Dさそり座星図でしたが、今回は以前からの
リクエストで「望遠鏡を作ろう」です。

望遠鏡工作は本当に面白く、虫眼鏡レンズを使ったり
筒をボール紙を使い自作したり・・・色々工夫
出来ますが、今回は参加者が低学年なのでちょっと無理?
やむなく、組み立て望遠鏡キットを探しました。

予算は一人当たり1000円以内と言う厳しい条件ですし
出来れば三脚なども作るか、セット品にしたいです。
筒だけ作っても架台・三脚が無いと家で使えない子も
出るかもしれないと危惧したからです。

あちこちずいぶん探したましたら、通常販売価格千数百円
のキットが800円少々の販売店を見つけましたので
春から予約して頼んでいました。
事前に試作をして、組み立て精度や、組み立て方法を
確認しましたが、見え味は値段相応といえばその通りで
月のクレーターもようやく見えるくらいですし、
土星の輪もなんとか見えるかな?と言ったレベルです。

それでも、架台がついて、そこそこの精度もあるので
「キット望遠鏡を自分で組み立てる」事が第一目標です
から、これで十分と判断しました。

人気の講座らしく定員の2倍以上の申込みがあり
抽選で落ちた子どもたちも多かったようです
ごめんなさいね!

欠席者も無く、定刻に講座を開始しました。
まずは自己紹介から始まり
望遠鏡の歴史や仕組みを簡単に話しました。
特に、今日作る望遠鏡は「ケプラー式ぼうえんきょう」
で、倒立像であること、接眼レンズも凸レンズと言うこと
を説明いたしました。

その後、全員で組み立て開始。
まずは部品の確認。
箱を開けて、部品を取り出し番号を書き込みながら
確認して貰います。 
後々「何番の筒を・・」と説明しやすくなります。
ところがこの時点で、部品が足らな箱が出ました。
その他にも、木材が割れていたり、そりが大きすぎ
使い物にならない物もありました。
27箱購入した中で3箱も不良品がありました。
値段なりとは言え、やはりチャイナー製は怖いですね。
予備を2箱買っていて正解でした。

その後、順番に組み立てをしていきました。
工作自体は、セロテープとボンドで組み立てですから
そんなに難しくは無いですが、親子で格闘している方も
いましたがそれはそれで良い思い出でしょう。

予定時間の80分を10分ほどオーバーしましたが
何とか全員完成いたしました。(万歳)

ファインダーの役割とか、バランスのとり方
太陽を見たら絶対にダメと言う注意や
人の家をのぞくのもマナー違反です
という説明も忘れずしましたよ!

晴れていれば屋上で月を見る予定でしたが
台風接近の影響で曇りで残念ながら生の天体は
見れませんでしたので、室内で同時に行っていた
ミニミニ天体写真展の写真や、掲示物などを
望遠鏡で見てもらいました。

一応架台付ですが、ひ弱ですから導入には苦労しますね。
それでも何とか、天体写真や時計の文字盤などを見ることが
出来たようですの安堵いたしました。

夏休み中にこの望遠鏡で月などを見てもらえたら幸いです。

(by 事務局)