2013年10月26日

かかぢスター☆パーティー


主な内容:
観測会場のプラネタリウム棟の屋上に、協会の20センチドブソニアンと
10センチ対空双眼鏡を運び込んでセッティングしました。
台風が行き過ぎたばかりの本日は、吹き返しの風が大変強く
(体感的には時折10mくらいは吹いていたような?)
持参する望遠鏡選びを迷いましたが、最終的にドブを選びました。
選択の理由のひとつが「風」でした。
吹き返しの風が予想されましたから、観測の際にかなり
影響がありそうですから、軽いドブソニアンでしたら
風向に応じて風除けの壁を探して簡単に移動できるだろうと
考えました。・・・結果的に大正解で、めまぐるしく変わる
風向に遭わせて望遠鏡を移動させたので、思ったほど風で
ぶれることはありませんでした。 
・・・うーん、ドブのフットワークに感心です!

次に、説明会場のセッティング。
プラネの操作盤横にパソコンを持ち込みPP用の
準備をしました。
本日のパソコン担当はY本H美さん。
写真ではまるでプラネの操作をしているようでカッコえ〜ですね!
その後、天体写真展の設営・各種開設グッズの準備をして
参加者の到着を待ちました。

定刻18:00に参加者が集まり、イベントスタート!

@開会行事
  簡単な紹介をしていただき、本日のスケジュール・注意事項伝達。
A金星観察
  参加者に2班に分かれていただきました。
  屋上の望遠鏡での金星観察は、事務局が担当。
  まずは第一班の皆さんに金星を見ていただきます。
  最初に10センチ対空双眼鏡20倍でのぞてもらいました。
  「明るい金星ですが、点にしか見えないでしょ」
  その次に20センチドブ150倍で見てもらいます。
  「わー! 半分のお月様が見える」と小学生。
  「今日の金星は半月くらいだね、金星は満ち欠けするんだよ」
  風をよけて置いた望遠鏡ですがそれでも結構ゆれるようですが
  幼児を含めた殆どの方が半月状の金星がしっかり見えたそうで
  少し安心しました。

  その間もう一斑はプラネ室で、PPでの金星の説明会。
  こちらはY本H美さんが担当。
  ところがここで思わぬトラブル発生!
  事前準備の際はうまく言っていたPC接続に異常が出て
  映像が投影できなくなりました。
  担当の方は何とかしようとしていたそうですが、
  Y本H美さんは、あっさり諦めかろうじて投影できている
  金星の写真1枚だけでアドリブ的に金星の説明を行い、
  その後ステージに子供たちを集めて、準備していた
  惑星の縮尺模型を使って金星の大きさや、太陽からの
  距離比較・満ち欠けの仕組みなどを説明したそうです。
  ・・・流石、ベテランは違いますね(笑)
  
Bデジタルプラネタリウム上映会
  プラネは担当者の方が行いました、内容は・・・
  「秋の星座解説と月旅行」
  事前打ち合わせの時に星座解説内容は
  「エチオピア王朝物語」に関する星座解説にしましょう
  と話していました。 定番の内容ですからまさか
  この内容のソフトが無いとは思いませんでしたが、
  最初から無いそうです(泣)
   新しいソフト(新しいくはないと思うが)は買えないそうで
  完全マニュアル操作の解説をしていただきました。
  内容はさて置き、初めてこのプラネを見た感想ですが
  大変申し訳ないのですが、あまり良い印象を受けませんでした。
  まず、投影される星像が暗すぎますし、シャープさがありません。
  もしかしたら十分なメンテがされていないのかもしれませんが
  これでは齢40年以上の大分県教育センターのアナログプラネの
  方が何倍も美しさを感じられるように思えます。
  来月メンテが来るそうですから十分な調整をして欲しいものです。

C屋上で星空観察会
  今度は全員一度に屋上に上がり、生の星空観察会を行いました。
  秋の四辺形からスタートして、
  プラネでの「エチオピア王朝物語」にそって、
  カシオペア・ケフェウス・アンドロメダ・ペルセウス座を
  レーザーポインターで指して探してみました。
  その後、カシオペアを使っての北極星探しをして、
  場所を移動して夏の星座:はくちょう・こと・わし座を探し
  それらで作る夏の大三角の説明。
  七夕の織姫・彦星のお話も忘れず行いました。

  他に知っている星座はありますか?と聞きますと
  「やぎ・みずがめ・おひつじ・いて・さそり・おとめ・しし」
  等の名前が出てきました・・・殆ど黄道12星座で、誕生月の星座ですね。
  見えている星座は説明しましたが、この辺から雲が湧いてきましたし
  時間も予定近くになりましたので、最後に大気環境と星空の見え方について
  説明とお願いをして屋上での観察会を終えました。

Dアイソン彗星解説と終わりの会
  もう一度プラネ室に入っていただき、調整の済んだPCで
  アイソン彗星についての解説・見方注意事項の説明などを
  行いました。
  最後に、私の撮影したアイソンの写真を記念にプレゼントして
  全てのプログラムを終えました。

心配された、台風・台風後の悪天候でしたが、大分県北部は「曇り」
と言う予報に反して、観測時間中はほぼ快星(晴)状態でした。
風だけは予報通り強くて寒かったですが、反面星空の暗さは
抜群でした! 敷地の外灯などを全て消していただいた
効果も有った様で、こんなに星空が良いなら是非撮影に
使わせて貰いたいくらいです。

肝心の観察会については、良かった面、悪かった面、改善すべき面
など色々ありましたが、参加者の皆さんは結構感動してくれたと
職員の方から聞きましたので、まずは良かった良かったです。
それにしても昨今の参加者低年齢化は・・・大変ですね(笑)

(by 事務局)