2013年9月23日

臨時観測会


主な内容:
大分天文協会会員のYさんご夫妻が事務局宅を尋ねてきました。
「持っていた望遠鏡が以前の台風水害で破損してしまったので
望遠鏡を買い直したい、ついてはアドバイスを!」…と言う
相談でした。

久しぶりに会ったYご夫妻から嬉しくなるような依頼ですから、
全力で相談に乗りました。
「目的は?写真は撮るか?・重さについては?・予算は?・
使う場所は?・・・・」などの多くの質問を畳み掛けたので
驚いたようですが、一旦火が付いてしまうと止まらない性格
ですから面食らうご夫妻を尻目にありとあらゆる可能性を
考え、配慮し、結論は・・・
「Sky-Watcher 自動導入ドブソニアンDOB GOTO8」20センチ
の自動導入ドブが10万ちょっとで買えるんですからすごい
時代になったもんです!

事務局宅には、協会所有の手動の同口径ドブがありますので
大きさや重さの雰囲気は分かって貰えましたが、肝心の自動
導入などについてはまったく知らないとのことですから、
やはり本物を見てもらうのが一番です。
そこで、ちょうど先日同じ大きさの自動導入ドブを買った、
Nさんのことを思い出しました。いいのを買ったのに、お披
露目がまだですからそれも兼ねて、Yご夫妻に本物を見て
もらおうとNさんに連絡を取って半ば無理やり、お披露目&
臨時観望会&望遠鏡説明会を行うことになりました。
ちょうど帰ったばかりのNさんが望遠鏡を持ち出して設営
するとこでした。折角ですから、Y奥さんに重たい架台を
持ってもらいました。何とか女性でも持てるようです。
(写真の架台は18`です)

組み立て、操作方法説明、アライメント実演、注意事項説明、
・・・などをNさんが丁寧に説明してくれましていよいよ
実際に導入してみました。
まずは東空に昇ったばかりの月をセット。
「ガーッ、ウイーーーン」と思ったより大きな音を発しながら、
しっかり月のほうにかり鏡筒を向けて行き見事に導入成功
しました。一同「おーーーー!」と、歓声です。
この後、M31・M27・M13なども次々導入しました。
ドブの自動導入がこれほどのものとは・・・感激ですね!
ここで一旦記念写真、今夜の参加者は5名です。

折角ですから、ドブで写真も取れることを説明することに
なりNさんがD5100を接眼部に取り付けて説明をしてくれ
ました。20センチf=1200ミリ直焦点で月を早速撮影。
簡単に写ります。経緯台ですが自動追尾中ですから殆ど
ブレはありません。
次にiso6400に上げてM27を10秒露出。淡い星雲が見事に
写りますし、1200ミリ直焦点でもこのくらいの露出までは
許容できるそうです。

当初、赤道儀を希望していたYさんですがいろいろな条件を
考慮してあえて経緯台自動導入ドブを勧めた意図を理解
してくれまして何よりでした。

(by 事務局)