2013年8月2日

蒲江小学校星空観察会



太平洋高気圧の位置の関係で不安定な天候が続いてます。
観察会当日の天気予報も微妙、毎度頭が痛いです。
メインの望遠鏡と、曇天時対策の各種天文解説用具を
積み込んで、少し早め16時に大分市を出発しました。

大分県最南端の蒲江の町は水産業の町。
その港町に17:30到着・・・天候は小雨模様!!
しかし此の雨は夕立に近いと思われます。
であれば、一時降ったら晴れる可能性「大」
期待が持てますよ。

学校に着きましたら、準備も早々に皆さんと夕食を
ご馳走になりました。
今夜の「蒲江小学校星空観察会」は
小3のお泊りキャンプの中の一行事だそうで、
お母様たちが夕食を用意してくれました。
ハヤシライスとカレーを子供たち、それと
担当のA先生、I先生、K君
などと、美味しく頂きました(感謝)

夕食が済んだ19時になっても天候はまだ曇天ですが
20時くらいには雲も切れるのではないかと予想し
先に天文についてのお勉強会。
3年生の教室を使わせていただきましたが
机椅子って小さかったっけ?
・・・お尻が大きくはみ出しました。

お勉強会のメニューは、以下の4つ。
・さそり座について
・夏の大三角
・土星
・ペルセウス座流星群

PPを使って順番に解説させていただきました。
さらに、太陽系の広がりを縮尺模型と
実際の現地の建物に置き換えて体感して貰いました。
(太陽が学校としたら、天王星は中学校くらいです、とか)
ここで、新入会員の木村君に星座の神話解説をお願い。
見事に子供たちに解説してくれました。

そうこうしている内に20時になり、うす雲越に
大三角が見えてきたそうですから、全員で屋上に移動。
校舎の4階に相当する屋上が今夜の観測会場です。
階段をふうふう昇ります、子供たちは身軽に駆け足。
おーい、待ってくれ!

屋上に出て星空を見上げると、まだまだ雲が多いですが
何とか大三角は確認できます。
ただ、お目当ての土星はまだ雲の中。
まずは見えているものからご案内。
夏の大三角の各星座・恒星・七夕のお話
などを順次していたら、急速にに空が晴れ上がってきました。
梅雨明けの透明度の良いすばらしい星空です。

子供たちも、
「わー! きれい」
「星が一杯だ」
「うおー・・・(?)」
・・・と、大感激。

先ほど勉強した「さそり」座もよく見えますから
レーザーポインターで一つ一つ星を結んでみんなで
さそり座を形作ってみました。
「さそりに見えた!」
「わかるわかる!」
「さそり、大きいな!」
「アンタレスって本当に赤いね!」
・・・と、ここでも大反響。

それから、北斗七星・北極星を見つけよう
・春の大極線・いるか座
・・・などなどを解説させていただきました。

さて、メインの土星観望。
屋上ですから20センチのドブソニアンを持ってきました。
軽くて楽ですね!
初めて望遠鏡で土星を見る子ばかりでしたから
「わっ、小っちゃ!」
「かわいい!」
「うそー!!なにこれ?」
「うおー・・・(?)」・・・この子は毎回これ。
・・・などなど大興奮。
さらにお父さん、お母さんも参加してきて
子供たち以上に興奮されていました。

「こんなにきれいな星が見えるのは蒲江の空が
澄んできれいだからですよ。
無駄な明かりをつけないように気をつけ
空気が汚れないように環境を大事にしましょうね!」
と、環境教育アドバイザーのお仕事もコメント
させていただき、今回の観察会は
快星で大成功で終わりました。

(by 事務局)